地域おこしの伝説

様々な仕事、職業が世の中に多くありますが、田舎ならではと言いますか、田舎でしかできない事業と言えば、農業、林業、漁業などが思い浮かぶと思います。その他には、観光業などでしょうか。

しかし、それらとは違った事業で成功した、いや大成功をした地域、事業をご存知でしょうか。

中高年の方なら、ご存知の方も多いと思います。もはや地域おこしの伝説かも知れません。

葉っぱビジネス

徳島県の徳島市から1時間ほどの山間部に上勝町という街があります。

もともとは、みかんの栽培や林業など農林業の盛んな地域だったそうです。しかし御多分にもれず、この地域も過疎化、高齢者化が進み…と地方ならではの課題を抱える事になりました。

そんな中、ある一人の農協職員さんが立ち上がった事で、この街が高齢者が活躍する街に大きく変わったのです。

「葉っぱ」を売る

なにか、こういうと今時の若い人は違うことを想像してしまいそうですが、もちろんそうではありません。紅葉や松など、どんな山にもありそうな葉っぱをお金にしようと考えたというわけです。

そんなもの、誰が買うんだ?とお思いですよね。

なんと、その農協の職員さんは、京都へ走り料亭などに営業して回ったというんです。

料亭などで出される、料理には「つまもの」と言って、季節感を出す為に、料理を演出する葉っぱなどが添えられていますよね。あの葉っぱを商品として売ろうと思いついたとのことですが、私が感嘆したのは発想もさることながら、その行動力です。

それもその方は、農協の一職員さんな訳で、そんなことをしなくても一職員として、与えられた仕事をすることで、安定した仕事があるわけですから…。

それは、やはり地域の為、そこに住む人たちの為という利他的な精神がその行動に繋がったのでしょう。

そうして苦労して売り先を見つけ、今度は地域のみなさんを説得してまわり、山や庭で摘んできてもらった「葉っぱ」が商品となるようにパッケージング、そして出荷してもらう…。

始めはなかなか大変だったようですが、徐々に需要も増え、ついには年収で1000万を越えるおばあちゃんまで出てきたとか。

その後「いろどり」という会社を設立し、事業も順調なようです。

そして、地域の高齢者の活躍する場が増えたばかりでなく、上勝町に移住する若い世代も増えたそうです。これは「葉っぱ」ビジネスの成功があったからこそのうれしい副産物ですね。

とりあえずやってみる

私が感じた事は、もちろん何でもない身近な「葉っぱ」を商品とした発想や着眼点も感心しましたが、それ以上に感心したのが、その行動力、突破力です。

たぶん、一般的な人なら「失敗したら恥ずかしい…」「みんなにどう見られてるんだろう…」と思いがちですし、田舎は何か新しい事をはじめるとすごく目立ちます。

なんの計画や根拠もなく、やみくもに行動することはいけませんが、人の目を気にしたり、人の評価を気にしていても何も始められないし、何も変わらないんだなぁと。

とりあえずやってみないと分からないってことですかね。

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